2007年04月06日

善き人のためのソナタ

善き人のためのソナタ

  ひさしぶりに映画を観てきました。
 本当に久しぶり。1年以上見ていないような・・・。
 ちなみに最後に観たのは「博士の愛した数式」だったかな。

  今年のアカデミー賞の外国映画賞をとった作品です。
   「善き人のためのソナタ」 
 ドイツ語だし、知っている俳優さんも出てないけどいい映画でした。

  東西冷戦下の東ドイツでの話、反政府的な考えを持つ、
 作家と女優の盗聴を始めた政府党員。最初は彼らを捕まえる
 証拠固めをするはずだったのに、劇作家のピアノの演奏に
 心を打たれ、次第に情が移っていきます。

  ここまで観てロマン・ポランスキーの「戦場のピアニスト」
 思い出しました。あれもナチス党員が、ユダヤ人のピアニストの
 演奏に心を奪われ、かくまい続ける話でした。


     渇ききった人間の心も、たったひとつの曲で変わるんですね。

    冒頭、東ドイツでの政府の尋問のシーンから始まるのですが、このシーンが重くてきつい。
   でも途中からはサスペンスタッチになってきて観やすくなり、ラストがすごくよかったです。

     ハリウッド映画とは違い、淡々としたラストではありますが、とても気の利いたセリフで
    終わります。余韻もじわっ~と来ました。

     私は本も映画も余韻にこだわります。余韻がよければ、わたしにとってはいい映画。
    その意味で、この映画はとてもいい映画でした。





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Posted by たま at 22:08│Comments(1)本・映画
この記事へのコメント
 コメントではお久しぶり。。。
 この映画難しそうね~。
でも、たまさんの解説見てからなら、私でも理解できるかも…
それから、最後のセリフとても気になるう^^
今度おしえて~(でも余韻あじわいたいな)
Posted by みっきー at 2007年04月07日 21:58
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